会場には25人くらいの方が集まった。
杖をついて歩いているかたもいた。
90歳くらいかなぁ。高齢の方が多い。
海沿いの静かな街で穏やかに暮らしてきた人たち。
南相馬市は津波の被害にあったうえ、
原発事故の屋内退避区域になっている。
私なんぞに到底計り知れない悲しみや不安、
怒りをかかえていらっしゃるだろう。
少しお話を聞くと、夜よく眠れない、肩こりがひどい、
腰が痛い・・・などなど体の問題がたくさん出てきた。
「のんびりやりましょ。がんばらずに」
少しずつ会場の空気が柔らかくなっていく。
笑い声・・・普段のレッスンでは自分の体に集中してもらうことが多いが、
ここでのレッスンではリラックスすること、
楽しい時間にすることに重点をおいてみる。
「あれ先生、右と左はちがうんだねぇ」
「わたしもよ」
「へぇ、こんな動きでいいんだ」(笑)
会話が始まる。
二人組で、アバラを触ってみる。
皆さん夢中でアバラの動きを楽しんでいる。
ほんとに笑いが多いレッスンだった。私もほんとに楽しかった。
楽しそうでよかった・・・・と思う反面、
震災からずっと緊張しつづけてきたが故に、
体の変化を感じやすいのではないか・・・
思うような生活できないから、自分で何とかしなきゃと
頑張りすぎているんじゃないか・・・と少し心配になる。
受け入れているホテルのおかみさんが、涙しながら
「ありがとう。来てくれてほんとにありがとう」とわたしの手を握る。
おかみさん、一週間近くみなさんを見てきて、
自分の家族のような感じなのだろう。
みんな泣いたり笑ったり忙しい。
なんて言ってる私も・・同じだったけど(笑)
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