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2011年10月3日月曜日

これがレポート? その3 



いよいよ完結編です。
「え、これもレポート??」
という完結編冒頭部分に対する感想はごもっともです(笑)。





『完結編』

レッスン前半のレポートを送信してから思った。

「面白くない」
読んで面白いって言ってくれたけど・・・書いてる私はなんだか面白くない(笑)。
自分のレッスンを振り返る意味でも必要な作業だと・・自分でも思っていたけれど、
なんか違う  と。
準備編は面白かった。書くことがすごく楽しかった。でも当日のことになったら
途端につまらなくなった。

なんだろ、なにがひっかかるんだろ、
昨日一日ずっと考えていた。レッスンしている間もそれが頭から離れなかった。

「どんな風に攻めて、どんな結果が出たのか」
というコンラッドさんの言葉で我を忘れたんじゃないか!!
へんに気負ってしまって・・・カッコつけて・・・だから楽しくなかったんじゃないか。

要は・・・私があまり思い入れていない部分を書いたということ(笑)。

じゃあ、このレポートどうやってまとめるのよってことなんだけど・・・


『体操を通して感じてもらったことと、講義内容を繋げる。
それをさらに実際のスポーツ指導でよくありそうな場面に置き換える。
あまり欲張らず、一貫性のある流れを作る 』

という大筋は、講習会すべてを通してはずさなかった。

動きを当初予定していないものにして、自分のなかで アセアセしたりヒヤっとすることはもちろんあった。

「おいおい、そんなことしゃべっちゃって、どうまとめるんだよ。考えなしだなぁ。思ったことすぐ口にするなよ!」
ってもう一人の私が言っているのも聞こえたし(笑)。
でもちゃんと最後帳尻はあわせた。

レッスンは生ものだと思う。
レッスンは私一人が作るものではない。必ず相手がいて、相手の反応次第でどっちにも転ぶ。
だからといって、自分が相手に転がされてしまうと、まとまりのつかないものになってしまう。
軸になる部分さえぶれなければ、相手を見ながら、時には転がされたフリをしたりしながら、うまく
もとに戻ることができる。

今回の講習会、その軸だけを かなりかなり強固 な物にして臨んでいた気がする。

その部分以外、しゃべったことも、特別なことではなかった。
いつも考えていること、いつも地元の皆さんと話しいていることを、厳選しただけ。
そこにスポーツ指導の「よくある話」をのせていっただけ。

結局「いつも通り」だったような…(笑)。レッスン自体はそんな感じだった。

レッスンが終わった後、何人かの方が、わざわざ私にあいさつに来てくれた。

「目からうろこでした。自分の指導を考え直してみます」
「勉強になりました」
と言ってくれる方が多かった。

おおむね好評だったとは思う。

ハーモニー体操の理論が「目からうろこ」なのは当然・・・、
指導者だったら何か感じて当たり前 ってわたしは心の中で思って挑んでいたんだから。

その場の感動は 「みのもんたの思いっきりテレビ」 でしかない。
その感覚がどのくらい後引くのか・・・それは時間がたたないとわからない。
問題はそこだ。
どうかなぁ・・・どうだったかなぁ・・・。


副産物というか、なんというか・・・この講習会で私も感じることがたくさんあった。

ある参加者は
「とっても楽しかったし、勉強になりました。
公民館みたいなとこで、ヨガしてるんですけど・・一回500円くらいしか出せない集まりなので、
先生を草津から呼ぶことはできないですよねぇ・・・・。
だから、私が勉強して、教えられるようになればお金かからないなって思ったんです。」

と、自分で勉強して、みんなはお金かからないように・・・そんな事を言っていた。
いい感じだ!わくわくした。

もっと刺激的だったのは「おじいちゃん」と呼ばれる年齢の男性。
実はレッスンしている間、その方の存在が気になっていた。
お話をしてみると、老人娯楽施設で、お仲間にストレッチや自分の知っている体操を教えてらっしゃるそうだ。

「今日のこの体操はね、いいですよ。年寄りに向いてる。私が教えられるようになりたいね」

・・・この講習会で一番うれしい出来事だった。


参加していた方の大部分は、目の前のだれかをきちんと見ている方だったような気がする。
自分のフィールドをちゃんと持って、地道に活動されているんだと感じた。
この講習会が好評だったのは、私の力ではなく、参加者のスポーツに向き合う姿勢や、指導の考え方に
よるものだったと思った。受け入れる器があったから・・・。

カラダのメソッドは、 上から下りてくる  と思っていた。
ピラティスがハリウッドで話題になり、一流アスリートがとりいれ、東京で流行ったように・・・
ある流れができないと、地方のおじちゃん・おばちゃんまで来るのは難しいと思っていた。

もしかして
全く違う流れがあるんじゃない?
ハーモニー体操を受け入れる土壌は、そこらじゅうにできているんじゃない?


なぁんて・・・冷静に書いているけれど、思いがここに至ってはかなり興奮している。

実は来週、また違った毛色の講習会に呼ばれている。
私に何ができるのか・・・またここからか~(泣)

2 件のコメント:

  1. いいですねー。北海道でヨガ講師しています。

    僕はたまたまカラゴダコロのyoutube動画を見つけて、ハーモニー体操の本を購入して、「これだ!」って思ったクチです。

    今ではすっかりハーモニー体操のまねっこを取り入れていて、こういう誰にでもできるものを届けたいなーと思っています。

    ブログもとても参考になります。
    ありがとうございます。

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  2. コメントありがとございます。

    誰にでもできるもの、無理なく続けられるもの、届けたいですねぇ。

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