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2011年9月12日月曜日

たかが膝 されど膝

仰向けで膝を立てる

ハーモニー体操の中ではおなじみの光景。


はじめてレッスンに参加された60台の女性。
膝を立てると、必ず左右の膝をきゅっと閉じる。

開いたり閉じたり・・・楽な位置を探した後も「きゅっ!」

なんだかんだ脚を動かしたり、骨盤転がしたり・・・レッスンの終わりに
その方に問いかけた。

「膝の位置はどうでしょう?最初と変化ありますか?」

「あまりないわ」と言ってから・・・でも私がその方の横から動かないものだから(笑)
もぞもぞ脚の位置を変えたり、

「閉じてるのが楽なのよ・・・ほら・・・あら?・・え?・・・違うわ!」

と言ったかと思ったら、仰向けからガバっと起き上がり、
せきを切ったように話し始めた。

「父が厳しい人でね、女の子は行儀よくって。も~しつこいくらいに・・・子供の頃。
脚を開くなんて考えもしなかったわ。
もしかして、そういうことが、今でも影響してるのかしら。
だって、昔は・・・みんなそう言われて育ったのよ。」

あまりの勢いに私は面食らったが、
クラスの皆さんは、ほんとうに楽しそうに

「そういう時代だったわよねぇ。」
「うちもそうよ」
「あしは開いていいのよ」とか、やたら和やか。

時代を学ぶ
地域を学ぶ
生活を学ぶ

そんな言葉が私の頭に浮かんだ。

そのすべてが、目の前の「カラダ」につまっている。

な~んて思ったら、ほんとうにカラダって愛おしい。

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