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2012年10月19日金曜日

かの国のこと

寒い!

今日はお日様が出ているのに外の気温が10℃きっている。

今週に入ってどこのレッスン会場でも、ストーブ使用になった。冬は決して嫌いではないけれど、レッスンが寒いのだけは勘弁してほしい。暖房のこと考えると毎年毎年頭が痛い。

暖かいところでレッスンがしたい・・・(T_T)

っということで、そうだ!今日は南の島の話を書こう(笑)。


スリランカという国に住んでた時のこと。
昔は「セイロン」と呼ばれていた国で、紅茶の有名なところだ。

ある日、家の鍵の調子が悪くなったので大家さんに連絡すると「職人さんが行くから待ってろ」と言われた。

大家さんとのやりとりから、かなり時間がたって現れたのは、黒い荷台付き自転車の乗ったひげ面のおじさん。


「どのカギだ?」とか言いながら、
ガチャガチャとノブを回したり、ドアを開け閉めしたり、なんとなくいじったりした後、
おじさんは言った。

「新しい鍵を持ってくるよ」と。そして自転車に乗ってどこかへ去って行った。

あ~なるほど、交換するのね。

しばらくすると、おじさんが新しい鍵をもってやってきた。

ん?手ぶら?鍵だけ?  
私の中に違和感が生まれた。

おじさん、鍵をいじったり、ドアをいっじったりし始めたかと思ったら・・・

「道具を取りに行く」といってまたどこかへ行ってしまった。

いやいや、道具は初めから持ってこようよ。
わかってるでしょ?鍵の交換するの。
一回で済まそうよ。

そして戻ってきたおじさんが発した言葉に私は愕然とする。

「今日はもう終わりだ。時間だから、また明日」

え~~~~~~~、まだ、なんにもしてないじゃん!!
鍵取りに行って、道具取りに行っただけじゃん!!
仕事しましょう!
お金もらうのよ!
ちゃんとしようよ!
なんて・・・シンハラ語で言えないから「アハハ」と苦笑いするしかなかったその頃の私。

生まれて初めての体験だった。


日本だったらありえないでしょ~。
というか・・小学生だって、必要なものは前の日に準備するよ(笑)

また、違う日には、
庭の水道管の工事に、「キリ」のみ一本持って工事の人が現れたという事件もあった。

いくらなんでも、「キリ」じゃあ庭は掘れないでしょ~。


「なんでもありだな~、ここは。」私はそんなふうに思っていた。

予想もしない出来事が、次から次へとおこる。


同じような状況を体験して、ものすご~く怒って「もっとましな人をよこして!!」とか言ってる日本人駐在員の奥様もいたけれど、


怒ったって仕方ないじゃない。
ここは、日本じゃないんだし、違うんだから。

                                 つづく・・・

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