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2011年12月31日土曜日

綴っていきます。


草津のスーパーで、思いがけず、最近どうしているかなぁと気になっていた方と一緒になった。

3/11の震災後、福島県南相馬市から草津に避難されてきたSさんだ。

草津では震災後、町内の宿泊施設で、被災された方々を受け入れていた。
私は、そのうちの一つのホテルで毎週一回、ハーモニー体操のボランティアレッスンを行っていた。

Sさんは、そのまとめ役、連絡係を引き受けてくださり、
一緒に暮らす皆さんを体操に誘ったり、ご自身がハーモニー体操の理解を深めようと本当に努力されていたし、なにより楽しそうにレッスンに参加してくださっていた。



現在も草津で生活しておられるので、最近どうですか?と尋ねると、「仕事が忙しくて、先生のスタジオに行きたくても行けない。ハーモニー体操したいですよ。」と言われた。

仕事が忙しくて・・・と、少し困った感じだったけれど、
震災直後の私が知っているSさんとは、だいぶ違った表情。
忙しいことが、すごくうれしそうに見えた。

草津での新しい生活を選び、うれしそうに「忙しい」と話すSさんに、「たまにはレッスンに来て」なんて、私には言えなかった。
それどころか、ハーモニー体操なんてしなくてもいいよと言ってしまいそうになった(笑)。


そんな出来事をふまえつつ・・・。

教室を開催している以上、生徒さんは多いに越したことはないし、(だって、生徒さんの数、レッスン数は収入や評判と繋がるから。)
休みがちな生徒さんに対しては、何らかの働きかけをしてしまいたくなる。
でもそれは、「私の都合」が中心にあるからで、けっして生徒さんの為ではない。


ハーモニー体操は、見本を見せて「皆さん同じようにどうぞ~」という体操ではない。
言葉で指示を伝え、生徒さんが自分でその動きを探っていく。
時に長~い沈黙があったり、集中がビシビシつたわってきたりするうちに、
得も言われぬ緊張や不安が突如私を襲うことがある。

「これでいいんだっけ?」
「みんな楽しんでる?」

その不安をぬぐうように、ついしゃべってしまう。
「こうしたらどう?」「こんなやりかたもあるわよ」的な言葉を投げかけてしまうのだ。

でもそんな時の言葉の向こう側に、生徒さんは見えない。
不安で仕方ない「私」しかいない。

レッスンを作る自分の言葉の源、言葉の裏側にある自分の感情に目を向けると、本当にいろんなことが見えてくる。
もうこれは目をそむけたくなるくらい(笑)。

一体だれのためのレッスンなのか、私は何がしたいのか、何を見てるのか、
こんな反省ばかりして、一年の半分くらい途方に暮れていた気もするけれど・・・

ほんの少しだけ、「言葉の大切さ」、良い面でも悪い面でも「言葉の持つ力」 ということを実感できるようにはなった。

今年一年、
何があって、何を学んで、何に感謝しているのか書こうと思ってPCに向かったのだけれど・・・・。そんな簡単にまとめて書けることではなかったな(笑)。



来年も・・・こんな風につらつら綴っていくでしょう。
みなさん、良いお年を!。

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